現在、薬物投与法は、経口投与、筋肉や静脈中への注射が一般的です。
ただ注射は疼痛や組織傷害を引き起こすことがあり、経口投与は食事などの要因から薬効に大きな固体差を生じます。
また吸収後血液中に移行した薬物は、患部だけでなくほかの正常組織にも分布し、また肝臓による代謝、すなわち初回通過効果によって、投与量の一部しか患部に達しません。
そのため肝臓での代謝作用の大きい薬物や、体内での消失速度の大きい薬物は、服用や注射などによっては長時間血中濃度を維持できず、
必要量よりはるかに多くの薬物を繰り返し投与しなければならず、その過剰量が副作用を引き起こす大きな原因になっています。
そこで必要な薬物を、必要な場所に、必要な量だけ送り込む薬物送達システム(Drug
Delivery System、DDS)が注目されています。 この考え方に基づいて、皮膚から薬物を投与する製剤を、経皮吸収型製剤あるいは経皮治療システム(Transdermal
Therapeutic System)製剤とよんでいます。 薬物を皮膚から吸収し、効率よく標的部位に送達する経皮治療システムは、肝臓での初回通過をバイパスでき、一定血中濃度を長時間維持できます。
また投与が手軽で患者に負担がかかりません。
このような利点のため経皮治療システムは、DDSの中で現在最も盛んに研究され、弊社研究所では経皮治療システムの研究開発に日々従事しています。
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