お知らせ

2019.09.13 お知らせ

Newsweek 、The Worldfolioに大石膏盛堂が紹介されました。

2018年2月、弊社製品である帯状疱疹後神経痛の治療薬「ZTlidoTM」が米国FDAの承認を取得しました。
帯状疱疹後神経痛の治療薬「ZTLido」米国FDAの承認を取得

FDAからの承認を受け、共同開発を行ったサイレックス社より2018年10月からアメリカで発売開始しています。
ZTLidoについて

ZTLidoはアメリカで問題となっているオピオイド問題(麻薬系鎮痛剤の過剰摂取による問題)へのソリューションとして注目され、Newsweek 2019年8月30日号(international版) 、英国通信社のThe Worldfolioにも掲載されました。


Newsweek 2019年8月30日号(international版) 表紙

 


↓記事和訳↓

大石膏盛堂の鎮痛貼付剤
オピオイド治療の代替

大石膏盛堂は、つい先日”ZTlido”1.8%リドカインパッチのFDA承認を取得した。
この高品質な日本製の治療薬は米国のオピオイド中毒に対し大いに貢献するだろう。

1907年に創立した大石膏盛堂は、日本市場において112年ものあいだ鎮痛貼付剤の製造業者・供給業者として評価、信頼されてきた。
株式会社として2020年に70周年を迎えた大石膏盛堂は海外展開に挑戦しており、最近米国でのFDA承認を取得した。
承認を受けた貼付剤は、オピオイド中毒者の増加という危機に対して強い効果を発揮する可能性がある。長年の間日本では鎮痛貼付剤が使用されており、経口剤や注射剤と比べ、鎮痛貼付剤は成分が持続的に着実に吸収されるという利点がある。
日本では非ステロイド系消炎鎮痛剤が主流であったが、それは大石膏盛堂がリドカインの使用を導入して、新しいカテゴリーの鎮痛貼付剤を創り出すまでのことであった。
2018年に、大石膏盛堂はScilex Pharmaceuticalsにより販売される”ZTlido”(lidocaine topical system)1.8%貼付剤の承認を見事取得し、米国市場に対しその最初の一歩を踏み出した。
アメリカ市場に導入されたリドカイン配合貼付剤として他の前例はあるが、ZTlido1.8%はその有効性や強い粘着特性及び長時間投与できる能力で優位性を持つ先駆けとなる製品であった。
「米国で既存のリドカインを配合する局所貼付剤は、リドカインを700mgまで配合していたが、その中のわずか3(±2)%しか効果を発揮せず、そのほとんどが無駄になってしまっていました。我々はわずか36mgの配合で、700mg配合した競合品と同じ効果を持つ製品を開発致しました。我々はこの新しい技術が広く認められ米国での販売が実現する事となりました」と野中良司社長は説明した。「ZTlidoの強い粘着力は、長時間に渡る薬剤の供給を可能にします。リドカインを36mg配合したZTlido1.8%、また新製品である108mgを配合した製品、は鎮痛領域でのより効果的な使われ方の更なる扉を開くかもしれません」

大石膏盛堂の貼付剤はオピオイド問題への回答となる

ZTlido1.8%は帯状疱疹後神経痛(PHN)の治療薬として使用されているが、近い将来、大石膏盛堂はより技術革新した高い品質の鎮痛貼付剤の導入を企画しており、これがオピオイド中毒問題への回答になると信じている。
米国では一日に130人以上がオピオイドの過剰投与により亡くなっており、オピオイドの誤用と嗜癖が国民の健康に影響を与える深刻な国家的緊急事態となっている。
それに伴う社会的・経済的コストは言うまでもない。
CDCP(アメリカ疾病管理予防センター)は、オピオイド中毒は健康被害や、労働生産性の損失、中毒治療や刑事司法に関連するコストを含めて年間785億ドルの損失になると見積もっている。
大石膏盛堂により開発されたこれらの貼付剤は、オピオイドを含まず薬効を長時間供給することができ、オピオイド治療の代替として使用することでオピオイド中毒のリスクを低減する事ができる。
「我々の貼付剤はオピオイドによる鎮痛治療の優れた代替案の提案となり、今回製品の利点を知った米国外のいくつかの会社と話を進めています」と野中社長は説明する。
「私達は世界に多くの貢献が出来ると信じています。その一例としてのオピオイド危機の解決であり、当社の従業員一同はその解決に非常に意欲的です。
そのために、痛みを管理する手段として米国での私達の製品の流通をさらに拡大するよう取り組んでいます。さらには欧州やアジアでもパートナーを探したいと考えています」

日本国内のマーケット変化がグローバル拡大を加速させる

大石膏盛堂が海外進出に向けて体制を整えた背景には、日本の国内市場の大きな変化がある。
日本政府は医療費での支出が大幅に増加し、他の医薬品に代わる安価な代替品としてジェネリックブランド製品の使用を推進している。
ヘルスケア市場でジェネリック医薬品を推奨する日本政府のアプローチを引き金に、大石膏盛堂は大きく売り上げを伸ばし、製薬業界で中堅企業ランクとされる年間売上高100億円(約9,000万ドル)に成長した。
収益が増加したことにより、大石膏盛堂は新製品の研究開発への投資を大幅に増やした。人的資本だけではなく昨年新しく工場も設立した。
その成長は今後数十年にわたる急速なグローバル拡大の基礎をもたらすだろう。
「日本は2019年5月1日に新しい令和の時代に入りました。同様に私たちは新しいグローバルの時代を迎えています。世界中のお客様のニーズを満足させる高い品質の製品を製造し開発し続けたいと考えています」と野中社長は述べる。
「私たち大石膏盛堂は、信頼できる医薬品を通して、健康づくりに貢献することによって社会的価値を創り続けます。それはこれまでそしてこれからの100年をつなぐ私達の基本理念です」

Webサイト 「The Worldfolio (英国通信社) 」 にも記事が掲載されています。

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